よく英語を習得するための手段として海外留学をすることが挙げられるかと思います。
とにかく海外へ行けば自然に英語が身につく、ネイティブのように流暢に話すことが出来るようになる、と思われている方が多いかもしれません。
特に学生の方は夏休みや春休みを利用して数ヶ月の短期留学を行ったり、または休学して一年間海外の大学や語学学校で英語を学ぶと言う方も多いかと思います。
ですが、本当にペラペラになって帰ってくる方はほんの一握りで大半の人は、留学前と比較して代わり映えのない英語力を身につけて帰ってくる場合が多いのが現状です。
留学が学習のスタートではない
留学前は、留学が終わる頃には英語がペラペラになった自分を想像していたのにいざ終わってみると、
それほど変わらなかった、それどころか現地で日本人ばかりとつるんで英語をほとんど使わなかったなんてケースも多々あるようです。
実際僕の周りにも1年イギリスへ留学へ行ったけど、事前学習をしていなかったせいで、
英語力が向上しなかった人や、ワーキングホリデーでカナダやオーストリアへ数年間住んでいたけど英語を必要としない仕事を選んだこともあり、
日本にいる時と状況が変わらなかった…なんて人もいます。
ですが留学すること自体がマイナスではなく、もちろんしっかり目的意識を持って留学に臨めば自分が期待した以上の成果を得ることができますし、
語学だけではなく、現地の習慣や文化を十分に学んでくることもできます。
また日本以外の文化に触れること、理解することは、
自分のその後の人生に良い影響を与えてくれる要素、指針になり得るので、
チャンスがあれば行くのは全然アリだと思います。
僕も英語を習得すること以上に、
- 日本以外の文化に触れてみたいと思った
- 短期間でも良いので海外で生活する経験をしてみたかった
という理由で、留学することを決意しました。
確かに費用はかかりますが、その以上に多くのことを持ち帰ることができたと思っています。
ただ、留学する目的を、英語を習得するだけにしないこと、過度に期待しない方が良いと言うことです。
英語習得は日本国内でも可能
タイトルにもあるように、英語の習得は日本にいても十分可能です。
何故ならば現在の世の中はインターネットが普及しているおかげで、英語学習のための教材を無料で収集することができたり、
以前の記事でも紹介したようにスカイプを通じてオンラインのレッスンを受けることが出来るからです。
英語を学ぶ環境、話す環境が日本国内にあるので、わざわざ語学習得のためだけに海外留学を行う必要はないのです。
留学前と留学後の英語力の変化
私の場合、3ヶ月のフィリピン留学に行く前と行った後の英語力は以下の通りです。
留学前・留学当初
- TOEIC745点(Listening460点 Reading285点)
- レアジョブスピーキングテストにおける判定が10段階中7番目(Intermediate)
- 留学先の語学学校のスピーキングテストのレベルは6段階中5番目
- 実際のビジネスの現場での使用経験はないが、スピーキングレベルから考慮すると、おおよそビジネス英語が使える。
留学後
- TOEIC865点(Listening435点 Reading430点)
- 留学先の語学学校のスピーキングテストのレベルは6段階中5番目
- ある企業の英語面接時にビジネスレベルの英語力と帰国子女の面接官に評価を受ける。
ざっと違いはこのような感じです。
3ヶ月授業中、授業外含めて毎日4,5時間英語に触れる環境の中にいましたが、
TOEICのスコアが100点以上アップしたことを除き劇的な変化は無いように思われるのではないでしょうか。
またTOEICのリスニング問題だと大抵聞き取ることができますが、
映画中の会話を全て聞き取ることや歌を聞き取るのはかなり難しい状況です。
また外国人が詰まるパーティーへ行った際に、会話の中へ割って入るということも至難の業です。
もちろん一人一人の取り組み方によって成果は変わってくると思いますが、
周りを見る限り、数ヶ月留学したら英語力が格段に上がったと言うケースはあまり多くなく、
ましてや、ネイティブ並みに話せるようになったと言うケースは皆無だと思われます。
数年(2,3年)のケースも同様です。もちろん幼少期に数年住んでいれば、語学の吸収力も早くネイティブのように話せるようになるかもしれませんが、
10代後半や大人になってからの留学で望むような英語力を身につけるには相当な努力が必要とされます。
それでも僕の場合、留学前にある一定の水準の英語力を身につけることができたのはやはり日本にいながらも出来ることをこなしていったからだと考えています。
それについてはこの後紹介していきますが、何と言っても語学力維持・向上には継続することが何よりも大切です。
国内で英語を習得する主な方法
単語力の基盤作り・補強
まず何と言っても単語を覚えることは必須です。避けられません。
単語を見て、書いて覚えると言う作業を徹底的に行う必要があります。
聞き流しながら覚えると言うことはほぼできないと認識しておいた方が良いです。
当然ながら知らない単語は正確に聞き取ることはできないので、書いて覚える→音を聞いて認識する、と言う作業が不可欠です。
オススメの英単熟語帳は【Duo 3.0】です。
こちらの記事で以前紹介しています。
まとめるとDuo3.0をオススメする理由は、
- 長年支持されていること。
- TOEICなどの英語試験の対策にもなること
- 使われている英文がネイティブ講師によって精査されていること
といったことが挙げられます。
学校ではなかなか習わない日常会話で使える表現も多く盛り込まれているので、英語を長く学習するのであれば、ぜひ持っておきたい一冊だと思います。
青字で書かれている単語・熟語、例文は全て覚える勢いでやりましょう。
量は多いですが、2ヶ月間で2週を目処に頑張ってみましょう。
自分に関する英文を20-30個用意して暗記
Duo 3.0を一通りやってだいたい単語・熟語をマスターできるようになったと思ったら、
次は自分の趣味の事や、仕事の事などなんでもいいので英文を作って暗記してしまいましょう。
- I am studying English to work abroad in the future.
(私は将来海外で働くために英語を勉強しています。)
- I derive my pleasure from observing insects.
(私は昆虫を観察することに楽しみを感じています。)
のような感じで短文で良いので一つずつ作成していきます。
特に二番目の文章はDuo 3.0で使われている例文で趣味を説明する時に使えますので、
“observing insects”を自分の趣味に置き換えて作って見るのもいいかと思います。
Duo 3.0で紹介されている英文がこういう場面で応用できるので頑張ってやっていきましょう。
ちなみにこれは下記のサイトで「英借文」として紹介されています。
海外経験なしでも英語が話せるようになる3つの弱点克服法
引用:外資就活ドットコム
一から英文を自作するのではなく、Duo 3.0や英字新聞中の英文など、ネイティブが実際に使う表現を参考にして自分に関する文章に置き換えて暗記する、という手法です。
そうやっていろんな英文パターンを覚えて実際に使う事で知らず知らずのうちに自分の英文が磨かれることになります。
実際に僕もこの英借文を用意したおかげでトピックにもよりますが、会話をスムーズに行うことができるようになりました。
こちらのサイトでは100文用意するのが良いと言われていますが、最初のうちはあまりに多く覚えると大変なので,20-30個くらいがベストかと思います。
慣れてきたら徐々に英借文を増やしていく感じが良いでしょう。
これも期間としては2週間ほどで20-30個の英借文を暗記するようにしましょう。
Duo 3.0の1週目が終わった時点でとりかかるのが良いと思います。
CD教材やTED Talksを用いてシャドーイング
以前、シャドーイングについての記事を書かせて頂きました。
やり方は以下の記事を参考にして頂ければと思います。
シャドーイングを行う事で、発音やリスニング力、さらにはリーディング力も鍛えられると言われています。
いきなり難しい教材を使う必要はないので、自分が使いやすいものを選んで徐々に教材のレベルを上げて頂ければ良いと思います。
初めのうちは、英文を追ってすぐさま発音するという作業はとても疲れる作業になります。
疲れてきたら無理に行う必要はないので、(数分だけでもやっていくと効果が出てきます。)
自分のペースでやっていきましょう。
オンライン英会話スクールのレッスン受講
単語・熟語の暗記、シャドーイングの実施ももちろん大事ですが、
実際にスピーキング力を向上させるには、会話の練習を行うことが不可欠となります。
どれだけインプットしてもそれらをアウトプットする場が無ければ、宝の持ち腐れになります。
パソコンとネット環境があればできるのがオンライン英会話スクールのレッスンです。
オンラインレッスンの利点は、
- 従来の英会話スクールより低価格でレッスン受講が可能
- 自宅で受講が出来る
という点です。
ここで日頃の成果を試しながら、会話力を磨いていきましょう。
オンライン英会話スクールには教材が用意されていますが、フリートークも行うことが可能です。
ここで、先ほど紹介した自分自身についての「英借文」をアウトプットしてみても良いですし、
またその時の講師に「今日は○○について話したいです。」と伝えれば講師がそれに沿った質問を投げかけてくれます。
もちろん初めのうちはうまく答えられなかったり、会話を続かせることができないかもしれませんが心配する必要はありません。
まずは日常英会話から
現在、数多くのオンライン英会話スクールが日本に存在しています。
これから英会話力を磨きたいという方は、まずは日常英会話力向上に努めましょう。
オンライン英会話スクールのほとんどがフィリピン人講師を採用しており、なぜフィリピン人?と思われる方もいるかもしれませんが、
アメリカやイギリスなどのネイティブ圏の企業のコールセンターで働いていたという講師も多く、発音やアクセントがとても綺麗なのが特徴です。
こうしたオンライン英会話スクールのレッスンを受講することは、
日常的に英語を話す環境を作るのに最適で、しっかり続けていけば、かなりの英語力アップも期待できます。
オススメのスクールを紹介していきます。
レアジョブ
2007年からオンラインレッスンのサービス提供を開始し、オンライン英会話業界では老舗的な存在です。
会員数、講師数、教材数も圧倒的に多く、自分自身が毎日レッスンを受講しているということもあり、まず最初にレアジョブを勧めることが多いです。
僕自身2015年ごろからレッスン受講を開始し、その結果、以前と比較して格段に英語力が向上しました。
レッスンも6:00-24:30まで開講しており、幅広い時間帯で学習を行うことができるのが魅力です。
初級者から上級者まで対応しているので、段階を踏みながら、レッスンを楽しむことが可能です。
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ネイティブキャンプ
アジア地域を中心に世界各国でサービスを展開しているネイティブキャンプは、
通常の4倍速で英語を習得できる学習法【カランメソッド】を主軸にレッスンを展開しており、瞬時に英語を話す能力を鍛えることができます。
近年はフィリピン人講師だけでなく、日本人講師やネイティブ講師も在籍するようになりました。
そして他のオンライン英会話スクールと異なる点は、予約なしですぐレッスンを開始できるという点です。(一部のレッスンを除く。)
特に初学者の方にとって、やりたい時にレッスンを受講するというスタイルはモチベーションを維持するのに一役買っていると思います。
24時間365日レッスン受講が可能で、10分だけでも受講が可能なので、開いた時間にサクッとレッスンを受講したい方にオススメです。
また多くのオンライン英会話スクールではSkypeを利用してレッスンを受講することが一般的でしたが、
NativeCampはいち早く独自の通話システムを導入しており、音質や画質の乱れなくレッスンを受講することができます。
会員登録後は7日間無料でどれだけでもレッスン受講が可能で、無料体験だけでも集中的にレッスン受講ができるのも魅力的です。
【NC無料体験レッスンはコチラ】
hanaso
レアジョブと同じように、6:00-24:30までの幅広い時間帯でレッスンを開講することが可能で、
講師数はそれほど多くはないものの、一人一人の講師の教えるスキルが高い印象があります。
日常英会話はもちろんのこと、その次のステップとしてビジネス英語を学ぶのも最適で、教材も豊富です。
ビジネス基礎レベルから開始して、実際のビジネスの場面を想定した教材を使って学習していくことも可能です。
また、学生や大人の方だけでなく、小さなお子様も受講できるhanasokidsもあり、幅広い年齢層に対応していることが伺えます。
こちらも無料体験レッスンも2回受講できるので、興味があれば、試しに受講してみることをオススメします。
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英語学習には終わりがない
3ヶ月間勉強したから大丈夫だとか、2年勉強したから完璧という話ではなく、英語を含めた語学学習には終わりがありません。
Duo 3.0や英借文の暗記のような基礎を固めるという点では数ヶ月でこなせるかもしれません。
実際Duo 3.0の表現を全てマスターすれば日常会話にはほとんど困らないと言われています。
しかしそれでも知らない表現や単語は次々と出てくるので、必要に応じて覚えていくように心がけましょう。
特に会話力は筋肉と同じで使わなければどんどん衰えていきます。
自ら話す機会を作っていくことはとても大切です。
日常会話で困らない会話力を身につけること、ビジネスでも通じる英語力を身につけることは、
日本にいても間違いなく可能なので、基礎に振り返りつつ、コツコツと学習を続けていきましょう。
コメント
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[…] こちらは僕が以前書いた記事です。 日本にいても英語の習得は十分可能 […]
[…] […]
英語資格保持者に聞いた、もっとも効果のある英語学習方法とは?
英語学習ひろばの塩見と申します。
今回弊社サイトで、もっとも効果のある学習方法について調査結果を発表しました。
下記のページより調査結果をご確認ください。
https://hitononayami.com/learning-method/
弊社独自にアンケートを行い調査した結果なので、他では掲載されていない内容です。
弊社では、この調査結果を、現在英語の学習を行っている幅広いユーザーに届けられればと考えております。
またこのような調査結果を掲載することで、御社のページの信頼度も向上するかと思います。
引用のリンクを張っていただければ、こちらの調査結果を使用していただいて問題ありませんので、是非ご検討ください。
また、今後もこのような調査結果を掲載していく予定ですので、是非ご確認ください。
調査結果一覧:https://hitononayami.com/category/survey/
TOEIC必要な学習時間調査結果:https://hitononayami.com/toeic-study-time/