このブログで何度かオンライン英会話スクールについて記事を書いてきました。
スカイプを通して自宅で英会話レッスンが受けられるという利便性もあり、年々受講者は増加している傾向にあります。
オンライン英会話スクールは、レアジョブやビズメイツといった大手のスクールをはじめとして数多く存在しており、カリキュラムも様々です。
もちろん英会話上達のために不可欠なもので受講することをオススメしますが、講師のいっていることが全くわからない、自己紹介もできない状態から始めてしまうと、レッスンを受ける意味がなくなってしまいます。
初めは意味がわからなくても、続けていけば理解できるようになるのではないかと思われるかもしれませんが、残念ながらそのようなことは期待できません。
これは知識が皆無でも留学すればペラペラになれるといった錯覚と同じで、事前知識がなければやるだけ無駄になりかねないのです。
そういったことを回避するために、オンライン英会話のレッスンを本格的に始める前に、
- ある程度自己紹介ができるようになること。
- 単語や文法の基礎を定着させておくこと。
を強くオススメします。
加えてオンライン英会話レッスンを効率的に受講するために必要なことを紹介していきます。
最重要項目は単語
英会話を学ぶ上で最も基本なものは単語です。正しい文法を覚えることももちろん重要ですが、単語を聞いて理解できればなんとなくでも会話をすることが可能だからです。
したがって何もかもわからない…という場合は単語から初めてみましょう。
以前からこのブログでも紹介している【Duo 3.0】がオススメです。
理由としては、日常会話で使用される英単語や表現が多く紹介されており、効率的に学習することができるからです。
例文も実際の会話で使用されることを想定して作られているので、自然な英文を学ぶことができますし、レッスンでも使用することができます。
少しでも会話ができるようになるレベルに持っていくことが必要なので、まずは1ヶ月で1週終わらせるようにしましょう。
まずは青字で書かれている単語と熟語を覚えて、余裕があれば例文にも目を通しておきましょう。
ポイントは単語は目で見て覚えるのではなく、日本語と英語を書いて覚えることです。
どうしてもめんどくさいと思われがちですが、自分で書いて見なければなかなか頭の中に定着させることができないので、頑張っていきましょう。
文法も基本的なものがわかればOK
文法の学習も単語学習を初めて少したってから(2週間後くらいから)始めてみましょう。
文法も【Duo 3.0】でカバーできますが、文法書も一冊持っておいても良いかと思います。
この本はどちらかというと、大学受験向けの文法書なので、深くやりこむ必要はないかと思います。
基本は【Duo 3.0】を学習して、確認がてら【NextStage】を学習した方が効率が良いです。
よって学習割合は、
Duo : NextStage = 8 : 2
くらいで良いと思います。
NextStageの中の
- 語法
- イディオム
- 会話表現
の章は一通りやっておいても良いかもしれません。
文法に関していえば、難解なものはそこまで必要とされていません。
実際の日常会話で使用されることはほとんどないからです。
例えば、「〜すると、すぐに」を表す”No sooner〜than”という表現がNextStageにも出てきます。
- No sooner had he woke up than he turned on the TV.”
(彼は起きるとすぐに、テレビを点けた。)
これは正しい表現に違いないのですが、文中に倒置法も使用されており、会話では使いにくい表現です。
よって「〜すると、すぐに」を簡単に表現したい場合、今の例文を使うと、
- As soon as he woke up, he turned on the TV.
- The moment He woke up, he turned on the TV.
のように比較的シンプルに表現することができます。
相手に伝わりやすい平易な文法をマスターすることを心がけておきましょう。
目安はTOEIC L&R Testで600点
英会話を始める時に絶対必要というわけではありませんが、TOEICで600点〜700点ほど取得することができれば、おおよその単語力や文法力の基礎はできていると考えていいかと思います。
600点は適当に受検して取得できる点数ではないので、この点数に到達することができれば、英会話のレッスンをスタートするのに準備はできたといってよいでしょう。
英借文を用意する
「英借文」についても以前の記事で紹介させて頂きました。
「英借文」は正式名称ではなく、元から存在している英文を自分用にアレンジした文章で、会話を行う上でも役に立ちます。
ポイントは会話をする時にその都度文章を頭で考えるのではなく、あらかじめ英文を暗記してそれらを場面に応じて使い分けることです。
もちろん質問されたことに適した答えを返さなければなりませんが、用意しておくと会話がだいぶスムーズに進みます。
慣れるまでは簡単な文章から始めてみましょう。
例えば、実際の会話のレッスンで仕事に関しての話をするとき、講師はまずはじめに以下のような聞き方をして来ることが多いです。
“What do you do?”
(お仕事は何をしていますか。)
これに対してIT企業で営業マンをやっているのであれば、
- I’m working at an IT company as a sales representative.”
(IT企業で営業担当者として働いています。)
看護師を10年やっているのであれば、
- I’m working as a nurse for 10 years.”
(看護師を10年やっています。)
このような答え方ができます。
趣味についても見てみましょう。
講師から、
“What do you like to do in your free time?/What’s your hobby?”
(暇な時に何をするのが好きですか。趣味はなんですか。)
と聞かれたら、
- I like to listen to music.It’s so relaxing!
(音楽を聞くことが好きです。とてもリラックスできます。)
- I like to play the piano, I started it when I was 5 years old.”
(ピアノを弾くことが好きです。5歳の時にはじめました。)
といった感じに、ほんの少し文章を付け加えるだけでも、会話は広がっていきます。
“How about you?”
(あなたはどうですか?)
も適宜使っていくと講師からも色々引き出すことができるので、意識してみましょう。
これらの文章は、文法的に完璧じゃなければならない、なんてことはありません。
間違っていても、ある程度意味が通じれば、はじめのうちはオッケーです。
はじめはどうしても難しければ、単語オンリーで返しても講師はだいたい理解してくれます。
例えば日本語で、好きなことはなんですか。と聞かれた場合に、完全な文章ではなくても、「サッカー」と答えることができれば、「ああ、この人はサッカーをすることが好きなんだ。」と推測してくれますよね。
少しでも伝えることができれば講師は理解してくれるので、チャレンジしていくことをオススメします。
実際にレッスンを受講して自己紹介をするときは、
- 名前
- 年齢
- 出身地
- 趣味
- 職業
- 英語を学ぶ理由
あたりを用意しておきましょう。
レッスン回数を重ねれば重ねるほど上達する
はじめのうちは、緊張することもあり、自分の言いたいことをほとんど伝えられずレッスンを終えることもあるかと思います。
それは本当に普通なことなので、落ち込む必要はありません。
事前にどれだけ単語や熟語を覚えてもいざレッスンとなるとうまく口から出てこないものなのです。
こればかりは経験を積んで慣れていくしかなく、僕もある程度話せるようになったなと自分の中で感じ始めたのは、レッスンを毎日受け始めてから、約3ヶ月ほどたってからだったので気長に続けることが大切です。
話せるようになってきたなと思ってから、1日1レッスンだったのを2レッスンにしてさらに話す機会を増やしていきました。
レッスンに真剣に取り組むようになっておよそ半年後にはかなりの手応えを感じるようになり、最終的には1日4レッスン受講してそれを10ヶ月くらい続けましたが、日常会話で困ることはあまりなくなりました。
そういう感覚になってくるとどんどんレッスンを受講するのが楽しくなってくるので、レッスンを受講することはもちろんのこと、事前準備として学習した単語や熟語の復習も何度も行うことをオススメします。
オンライン英会話スクール最大手のレアジョブでは、フリートークの他にも様々な教材をレッスンで使用することができるので、受講を続けると日常会話からビジネス英会話まで、多くの場面で対応できるようになります。
無料体験レッスンは2回受講できるので、そこで継続受講するかどうかを決めてみるのも良いかと思います。
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