近頃は学生だけでなく、会社を一度退職してスキルアップを図る方、親子、さらには定年退職されてから挑戦される方など、年々留学に挑戦される方が増えています。
行き先もかつてはアメリカやカナダ、イギリスなどのネイティブ圏が主流でしたが、最近はマルタやフィリピンといった国で学ばれる方も増え、意欲的に英語習得に励む様子が伺えます。
英語を話せることだけがグローバル化ではないと言えど、グローバル化も叫ばれる昨今、こういった状況は望ましいと思われます。
また留学だけでなく、ワーキングホリデーを利用して海外へ行かれる人もいます。
ワーキングホリデー中はレストランや農場でアルバイトしながら、現地の文化に親しみ楽しく時間を過ごせる点が魅力的だと思いますが、それだけで終わらせてしまうことはもったいないことだと思います。
英語力を向上させることは、第一優先で取り組まなければなりません。
ワーキングホリデーとは
すでに知っている、という方も多いと思いますが、簡単に説明を加えます。
ワーホリと略して呼ばれることも多く、協定を結ぶ二つの国の取り決め等に基づき、各々の国・地域が協定を結んだ国・地域の青少年に対して自国・地域の文化や一般的な生活様式を理解するため、海外に長期滞在する事ができるビザです。
基本的に18歳〜30歳以下の方がワーキングホリデーを利用することができ、1年間海外で生活をすることができます。
参考:日本ワーキングホリデー協会 東京オフィス(日本ワーキングホリデー協会 東京オフィス 違いをきちんと理解しよう!「ワーホリ」と「留学」の違いとは)
一般的にカナダやオーストラリア、ニュージーランドでワーホリを行う人が多く、逆に台湾などから日本へワーホリに来るケースもあります。
学校へももちろん通うことができますし、現地でフルタイムワーカーとして働くことも可能です。
先ほど少し触れましたが、ジャパニーズレストランやカフェ、農場等で働き、生計を立てる人が多いようです。
留学と比べて自由度が高い
留学中は現地で就労することが許可されていませんが、ワーホリの場合はそういった制限がありません。
よって自分でお金を稼ぐことができ、自由にお金を使うことができます。
そのお金で観光に出かけたり、飲み歩いたりということもできるのですが、ここが気をつけるべきポイントでもあり、肝心の語学の習得が疎かになってしまう可能性があります。
つまり、一年海外にいたけど、アルバイトしただけで終わってしまった。自由に使えるお金があって遊びすぎて勉強に身が入らなかった。というようなケースも留学の場合と比較して多いです。
大学や大学院へ留学する場合は、語学も含めて専門分野の勉強もする必要があり、単位が取れなければ最悪の場合、強制帰国させられることもあります。
それに対し、ワーホリは期間の定めや年齢制限以外はそれほど制約もなく、自分を律することができないと、何も身に付かず帰国するケースも少なからずあるのです。
企業からのイメージ
ワーホリを行うには年齢制限があり、国にもよりますが、18歳〜30歳までという、いわゆる若年層の人が行うことができます。
そしてワーホリを終えて、帰国後には大学へ復学するケース等もあると思いますが、大半の人が、就職・再就職することになると思います。
就職活動をして面接に臨む場合、履歴書にはワーホリの経験も書くことになると思われますが、企業の採用担当者が初めに注目するのはTOEICが何点あるのかといった語学力です。
留学の場合にも言えることではありますが、一般的に数ヶ月でも留学やワーホリを経験している人は、TOEICも高得点で英語がペラペラだと思われる可能性が高いです。
そして企業の採用担当者はそれを期待しています。
また、先ほど述べた留学とワーホリの制約の違いから、偏見に思われるかもしれませんが、ワーホリ経験者に対して海外で遊んでいたイメージを持っている採用担当者も存在します。
もちろんそれは完全に人によるのですが、目に見えた成果がなければ、採用担当者は疑いの目を向けて来る可能性もあるのです。
日系企業はTOEICのスコアを最重要視する
日系企業の特徴でもありますが、まだまだ語学力に関して、TOEICの点数を重視する企業が多いということです。
外資系企業の場合、TOEICやTOEFLの点数よりも、実務で使える英語かどうかを判断するために面接でスピーキングテストを行うこともあるのですが、日本企業の場合は、英語ができる=TOEICの点数が高いと考えているところが少なくありません。
TOEICの点数さえあれば納得させられる
日本企業の英語に対する認識により、ライティングやスピーキングのテストがないにも関わらず、TOEIC(L&R Test)を重視しており、特にワーホリ帰りの人にはTOEIC高得点を期待しているのです。
これは、海外滞在中に意識をするべきことであり、少しずつでも良いので、英語を勉強していくことが大切です。
TOEICのためにワーホリをするわけではないというのは重々承知ですが、後々のことを考えた場合、TOEICで高得点を取得することが自分の身を助けることにつながります。
努力できる人として認識される
英語ができるというイメージを与える以外に、高得点を取得することで、努力することのできる人として、印象付けることができます。
採用担当者からすれば、そういった人材に入社してもらいたいと思っているので、目標を定めてそれを達成するために努力ができるかどうかを見極めるポイントになり得ると言えます。
英語力の向上は絶対条件
留学にしても、ワーキングホリデーにしても、英語力を身に着けること、経験前より英語力が向上しているということは絶対条件です。
特にワーホリの場合、生活の自由度が高いということもあり、英語に対しての強い意志を持ち続ける必要があります。
具体的には以下のことを意識するようにしましょう。
- 日本人とばかりつるまないこと
- 現地人のスタッフが多い職場で働くこと。
- 遊びや観光はほどほどにすること
- 毎日単語帳の確認をすること
ワーホリ中に英語力が向上しなかった原因として、周りに日本人しかいなくて英語を使う機会が皆無だったということが挙げられます。特に職場を選ぶ際、現地でジャパニーズレストランに勤務する場合は、そういった状況に陥りやすいので周囲が必要です。
また、単語帳を学習するといった、机の上で行う勉強も欠かしてはなりません。ワーホリ中に語学学校に通っていない場合だとどうしても疎かになりがちですが、基本ができていなければ英語力は伸びにくいです。
帰国後はすぐにTOEICの申し込みをするべき
後回しにすると、めんどくさくなり結局申し込まないという事態になってしまうので、早めに申し込みをするようにしましょう。
700点以上、理想を言えば800点以上取得できるように帰国後も学習を続けることが大切です。
まとめ
ワーキングホリデーは年齢制限もあり、全ての年代の人々が経験できるものではなく、限られた時間の中で経験できるものです。
また日本を出て現地の文化に触れたり、実際に現地で働いてお金を稼ぐということもなかなかできるものではありません。
そういった経験をすることはとても大事ですが、その中でも自分を律するということも忘れてはいけません。
もちろんTOEICの点数が全てではないですが、ワーキングホリデーをする目的は何かということを明確にする必要があります。
滞在中は色々な経験をすることでとても楽しく時間を過ごせるかもしれませんが、楽しかった、というだけで終わらせてしまうのはもったいないことだと思います。
楽しみつつもやるべきことをしっかりやるように心がけてください。
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