オンライン英会話スクールのレアジョブ英会話では、従来一般会員向け・法人会員向けに有料のスピーキングテストを提供していました。
これは1回2,980円(税抜)で受検できるもので、日頃のレッスンの成果を試す場として利用する受講生も多い人気のサービスでしたが、2020年7月にリニューアルされました。
従来のスピーキングテストは数年前に受検したことがありましたが、今回リニューアルしたということ、現在のスピーキング力を測る目的で久しぶりに受検してみました。
今回は新しいレアジョブスピーキングテストの概要や受検結果、そしてオススメポイントについて取り上げていこうと思います。
新レアジョブスピーキングテストの概要
正式名称は【レアジョブ スピーキングテスト powered by PROGOS】です。
PROGOSはProgress(進捗/成果)+Diagnostic(診断)を組み合わせた造語で、数年後には100万人が利用するサービスとして定着を目指しているということです。
今後は単にレアジョブスピーキングテストというよりも、PROGOSという通称が使われる機会が多くなっていくと思われます。
一部の会員は無料で受検可能
以前は1回受検するごとに費用が発生していましたが、リニューアル版はなんと一部のレアジョブ会員は無料で受検できるようになりました。(回数制限あり)
やはりこれは以前との大きな違いであると言えます。
具体的にいうと一部の会員は、【中学・高校生コース会員】と【日常英会話コース会員】で、僕は後者に当てはまるため、今回追加料金なしで受検することができました。
無料で受検できる回数は、
- 中学・高校生コース会員
→月2回まで無料
- 日常英会話コース会員
→月1回まで無料
となっており、定期的な英会話力測定が行えるのは嬉しいポイントだと思います。
ビジネス色が以前より増している
従来のスピーキングテストは6つのパートに分かれた日常会話寄りのものでしたが、リニューアル版は5つのパートで成り立つビジネス英会話寄りのスピーキングテストになります。
日常英会話コースを受講中であっても、
- ビジネス英語をこれから学んでいきたいという人
- 仕事で英語が必要になるという人
は、テストを通してビジネス英語に触れることができますし、現在の自分のビジネス英語力の立ち位置を知るにも適しているということが言えるでしょう。
各パートについては後ほど改めて触れていきたいと思います。
AIを活用した自動採点システム
新レアジョブスピーキングテスト PROGOSでは、AIを活用した自動採点システムを導入していることによって確かなレベル判定が可能で、さらに短期間で結果を算出することが可能です。
従来のスピーキングテストは受検後に結果が出るまでおよそ1週間かかっていましたが、PROGOSであれば数時間から24時間以内で結果返却が可能となっています。
これによって結果を待つもどかしさを感じることもなく、また月に1回もしくは2回受験することができるため、短期的目標を定めてモチベーションを保つことができます。
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新レアジョブスピーキングテストPROGOSの構成
新レアジョブスピーキングテスト PROGOSは以下の5つのパートで構成されています。
内容 | 問題数 | 時間 | 概要 |
---|---|---|---|
1.インタビュー | 10 | 各30秒 | 一問一答形式 |
2.音読 | 8 | 各10秒 | 指定された短い英文を音読 |
3.プレゼンテーション | 1 | 準備時間:40秒 回答時間:60秒 |
与えられたテーマについて、提示される条件を満たして回答 |
4.グラフ・図を用いたプレゼンテーション | 1 | 準備時間:40秒 回答時間:60秒 |
グラフを見ながら事実や状況を説明 |
5.ロールプレイ | 4 | 準備時間:40秒 回答時間:各応答30秒 |
与えられたトピックについて、音声プログラムと対話 |
プレゼンテーションやロールプレイといったパートを見てみても分かる通り、実際のビジネスで想定されるシーンをテストに盛り込んでいるのが特徴です。
回答するための準備時間も与えられており、より論理的な回答を求められるということがわかると思います。
各パートの詳細については以前書いた記事にまとめているので、こちらも参考にして頂ければと思います。

実際に受検した結果について触れていこうと思います。
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PROGOSの受検結果
テストはPart1からPart5までで、トータル20分ほどでした。
やり終えた感想は、正直難しかったです。
従来版よりもレベルが上がっている印象で、Part1から戸惑う問題もあり、Partが上がるにつれて苦戦してしまいました。
それでもなんとか文章の構成や論理性に気をつけながら回答するように心がけましたが、反省点が残るテストになりました。
従来のスピーキングテストは受検してから結果が返却されるまでに1週間ほどかかっていたのですが、リニューアル版のPROGOSは受検してから30分ほどで結果が返ってきました。
PROGOSの概要を見てみると返却が早くなったとはいえ、1日2日は必要かと思っていましたが、想像以上に早かったのには驚きました。
この辺りのサービスも以前より向上しているということがわかります。
まずは総合結果です。↓
レアジョブが独自に設定しているレベルだと10段階中8番目のレベル、CEFR B2に該当するレベルであったので、受検し終えた時の感想以上の結果を得ることがひとまずできました。
各レベルの基準や、できることについては以下の表の通りです。
レベル8の内容を抜粋すると、
- ネイティブスイーカーとある程度流暢に話せる
- 仕事や学業で効果的に言葉を使うことができる
- 複雑な話題でも正しく構成された文章を作ることができる
とありますが、自分の中ではまだまだ改善点が多いということをテスト中にも痛感したので、この結果に満足せずもっと学習していこうと思います。
総合結果のほかに、発音や正確さといった全6項目についても評価がなされるので、それらについてもみていきたいと思います。
ザッと見てみると、
強み
- 表現の幅
- 流暢さ
- 自然なやりとり
改善点
- 正確さ
- 一貫性
- 音韻
という結果になりました。
流暢さや自然なやりとりといった日常会話における強みがわかって自信が持てた反面、改善点については日々のレッスンを通して伸ばしていく必要があると感じました。
特に一貫性に関しては、日頃からDaily News Articleを用いて、自分の考えを論理的にまとめる練習を重ねてきましたが、まだまだ不十分のようでした。
現在のレベルでできることや、テストのフィードバックについても記載がある他に、オススメの教材についてもアドバイスがあるので、今後の学習の参考にしていくことができます。
まとめ
今回はレアジョブの新しいスピーキングテスト【PROGOS】の受検結果について、そしてPROGOSの魅力について取り上げてきました。
以前のサービスと比較してみても、価格面、クオリティ、スピーディーさのいずれについても優っていることがわかるかと思います。
やはりオンライン英会話レッスンを受講している以上、自分がどれだけ上達しているかを知るのはとても大切なので、こういったサービスはユーザーにとってとてもありがたいのではないでしょうか。
レッスンを受けるだけでは飽きてしまう、という方も中に入ると思うので、月に1回受けるようにして目標を定めたり、モチベーション維持に活用してみても良いでしょう。
PROGOSが受検できるのは一部の有料会員のみですが、興味がある方はまずは無料会員登録を行えば、体験レッスンと簡易版のスピーキングテストを受けることが可能です。
そこで面白いと感じたのであれば、継続的にレッスンを受講して、ぜひPROGOSにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
\レアジョブ無料体験レッスンはコチラ/
コメント
[…] […]
突然のコメント失礼します。ブログ記事大変興味深く拝見しました。
自分の学習状況が知りたいのでアドバイスいただければ。
レアジョブ英会話を始めて3か月、PROGOSを受けてみました。
結果はA2 High RareJob Level 5
入会時のレベルチェックがレベル3だったのを考えると、順調に学習効果は出てると
思っていいのでしょうか?
ちなみに私の受講前の実力ですが、直近で英検準2級を一次試験で落ちました。
TOEICは受験したことがありません。
本来であれば、レアジョブ英会話のカウンセリングで相談すべきことですが、
次回予定が10月なので。
図々しいお願い申し訳ないです。
お忙しいかと思いますが、もしお手すきの時間があれば。
私もレベルアップ目指して、頑張りたいです。
すみさん、コメントを頂きましてありがとうございます。
私もまだまだ勉強中の身であり、カウンセラーのような的確なアドバイスを差し上げることは難しいかもしれませんが、少しでも参考になりましたら幸いです。
PROGOSはリニューアル前のスピーキングテストと比較しても、ビジネス向けということもあり難易度が上がったように感じるので、
そこでレベルが上がっているということは着実にレッスンの成果は出ていると思います。
私は5年ほど前にレアジョブを継続的に受講するようになって、ごく簡単な自己紹介ができる会話レベルでしたが、3ヶ月で少し手応えを感じるようになり、6ヶ月である程度の日常会話はこなせるようになりました。
それでもやはりなかなか思うように英語が出てこないという状況に陥いることもありましたが、その時に【英借文】という方法を活用して、会話の中で英文を作るより、あらかじめ覚えた英文をフリートークレッスンの中で使うようにしました。
会話をするのに英文を暗記することは応用が効かないように思えますが、英文のストックを多く持つことで表現の引き出しが増え、結果的に様々な場面で応用することができるようになりました。
【英借文】はコチラのサイトでも紹介されているので、よろしければご覧ください。
https://gaishishukatsu.com/archives/9533
以前私が書いた記事にも、実際私が活用した一部の【英借文】について触れています。
https://yu-hopeblog.org/20190814_half_year_rjlesson
もし語彙力や表現に不安があるという場合には、【Duo 3.0】というテキストを使用されるのもオススメです。
現時点でレベル5に到達されているのであれば、Du03.0を使うのに問題ないレベルだと思います。
コチラは長年支持されているテキストで、実際のネイティブの会話で使われるような自然な単語や表現が掲載されているので、会話にも活用できます。
レアジョブの教材ですと、単語力増強やTOEICの長文対策にもなるという点でDaily News Articleは使い勝手も良く、オススメです。
私もレッスンでは主にDaily News Articleを活用して、読解力や要約力を鍛えています。
これまで私が実践してきたことをいくつか紹介させて頂きました。
おこがましいですが、少しでもすみさんのお力になれれば幸いです。
丁寧で的確なアドバイスありがとうございます。
お礼が遅くなり、申し訳ないです。
ちょうど転職活動と重なり、気づくのに遅れました。
効果が出ているとコメントいただきうれしいです。
周囲に英語を学習している人がいず、自分の状況がわからずぶしつけなお願いをしてしまいました。
今後の学習の方向を示していただき、大変ありがたいです。
最終的には、私もTOEIC受験を目指したいですが、今はまだ問題文を見て四苦八苦している段階です。
YUMAさんがレッスンに取り入れている、Daily News Articleを自己学習に取り入れてみたいです。
早速レアジョブで調べましたが。かなりハードルが高そうですが、頑張ってみます。
また、【Duo 3.0】も調べてみると、学習効果が高いようなので、落ち着いたら購入を検討したいです。
本当にありがとうございました。
申し訳ございません。
一番間違えてはいけない、お名前を変換ミスしてしまいました。
Yuma様、本当にありがとうございました。
すみ様
ご丁寧にありがとうございます。
転職活動もなさっているのですね。
普段のお仕事や転職活動、さらに英語の学習と多忙な日々を送られていると存じますが、
私の学習方法が少しでもお役に立てれば幸いです。
私がTOEICを12年ほど前に初めて受検した時は325点で、リスニングも後半の長文問題もほとんどわからない状態でした。
そこから単語学習やシャドーイング、Daily News Article、レアジョブレッスンを繰り返してなんとか860点を上回ることができました。
なかなか思うように進まないこともあるかもしれませんが、1日の中で少しでも学習を続けていけば必ず成果は出ると思います。
私もまだまだ学習中の身なので未熟な面もございますが、今後も英語学習に関する情報を記事としてシェアさせて頂こうと思います。
また機会がありましたらお力になりたいと思います。
記事を読んで頂きましてありがとうございました。