オンライン英会話スクールのレアジョブ英会話では、従来一般会員向け・法人会員向けに有料のスピーキングテストを提供していました。
2020年7月にリニューアルされ、【PROGOS】という名称でレアジョブユーザーに親しまれています。
従来のスピーキングテストは数年前に受検したことがありましたが、今回リニューアルしたということと、現在のスピーキング力を測る目的で久しぶりに受検してみました。
ちなみに現在の僕の英語レベルは、
- おおよその日常英会話が可能
- TOEIC870点取得
- 技術仕様書の翻訳業務経験
- 海外代理店とのSkype会議における通訳経験
というような感じで、ビジネスにおいても英語を使った経験があります。
【レアジョブ詳細はコチラ】
今回は新しいレアジョブスピーキングテストのPROGOSの概要や受検結果、
そしてオススメポイントについて取り上げていこうと思います。
PROGOSの概要
正式名称は【レアジョブ スピーキングテスト powered by PROGOS】です。
PROGOSはProgress(進捗/成果)+Diagnostic(診断)を組み合わせた造語で、
数年後には100万人が利用するサービスとして定着を目指しているということです。
今後は単にレアジョブスピーキングテストというよりも、PROGOSという通称が使われる機会が多くなっていくと思われます。
※2021年にレアジョブは法人向けのPROGOSを販売する子会社としてプロゴス社を設立しました。
現在に至るまでPROGOSの開発はレアジョブ、販売はプロゴスが担当しています。
教育界のオスカー賞を受賞
PROGOSは既に世界的に評価されており、教育界のオスカー賞ともいわれている、【Reimagine Education Award 2020】を受賞しています。
世界的にお墨付きを得ており、クオリティも申し分ないということが言えます。
2020年に最も受験されたスピーキングテスト
教育界のオスカー賞を受賞しているうえにPROGOSは、2020年に日本で一番受検された英語のスピーキングテストです。
2020年の年間のPROGOS受検者は7万人と、TOEICの受検者数さえも超えている状況です。
PROGOSは英語のスピーキングテストの代名詞になりつつある存在なのです。
一部の会員は無料で受検可能
以前は1回受検するごとに費用が発生していましたが、リニューアル版のPROGOSは、
なんと一部のレアジョブ会員は無料で受検できるようになりました。(回数制限あり)
やはりこれは以前との大きな違いであると言えます。
具体的にいうと一部の会員は、【中学・高校生コース会員】と【日常英会話コース会員】で、
僕は後者に当てはまるため、今回追加料金なしで受検することができました。
無料で受検できる回数は、
- 中学・高校生コース会員
→月2回まで無料
- 日常英会話コース会員
→月1回まで無料
となっており、定期的な英会話力測定が行えるのはPROGOSの嬉しいポイントだと思います。
ビジネス色が以前より増している
従来のスピーキングテストは6つのパートに分かれた日常会話寄りのものでしたが、
PROGOSは5つのパートで成り立つビジネス英会話寄りのスピーキングテストになります。
日常英会話コースを受講中であっても、
- ビジネス英語をこれから学んでいきたいという人
- 仕事で英語が必要になるという人
は、テストを通してビジネス英語に触れることができますし、
現在の自分のビジネス英語力の立ち位置を知るにも適しているということが言えるでしょう。
各パートについては後ほど改めて触れていきたいと思います。
AIを活用した自動採点システム
新レアジョブスピーキングテスト PROGOSでは、AIを活用した自動採点システムを導入していることによって確かなレベル判定が可能で、さらに短期間で結果を算出することが可能です。
従来のスピーキングテストは受検後に結果が出るまでおよそ1週間かかっていましたが、
PROGOSであれば数時間から24時間以内で結果返却が可能となっています。
これによって結果を待つもどかしさを感じることもなく、
また月に1回もしくは2回受験することができるため、短期的目標を定めてモチベーションを保つことができます。
PROGOSの試験構成
レアジョブスピーキングテスト PROGOSは以下の5つのパートで構成されています。
内容 | 問題数 | 時間 | 概要 |
---|---|---|---|
1.インタビュー | 10 | 各30秒 | 一問一答形式 |
2.音読 | 8 | 各10秒 | 指定された短い英文を音読 |
3.プレゼンテーション | 1 | 準備時間:40秒 回答時間:60秒 |
与えられたテーマについて、提示される条件を満たして回答 |
4.グラフ・図を用いたプレゼンテーション | 1 | 準備時間:40秒 回答時間:60秒 |
グラフを見ながら事実や状況を説明 |
5.ロールプレイ | 4 | 準備時間:40秒 回答時間:各応答30秒 |
与えられたトピックについて、音声プログラムと対話 |
プレゼンテーションやロールプレイといったパートを見てみても分かる通り、
実際のビジネスで想定されるシーンをテストに盛り込んでいるのが特徴です。
回答するための準備時間も与えられており、より論理的な回答を求められるということがわかると思います。
各パートの詳細については以前書いた記事にまとめているので、こちらも参考にして頂ければと思います。
実際に受検した結果について触れていこうと思います。
PROGOSの受検結果
テストはPart1からPart5までで、トータル20分ほどでした。
やり終えた感想は、正直難しかったです。
従来版よりもレベルが上がっている印象で、Part1から戸惑う問題もあり、Partが上がるにつれて苦戦してしまいました。
それでもなんとか文章の構成や論理性に気をつけながら回答するように心がけましたが、反省点が残るテストになりました。
従来のスピーキングテストは受検してから結果が返却されるまでに1週間ほどかかっていたのですが、
PROGOSは受検してから10分ほどで結果が返ってきました。
PROGOSの概要を見てみると返却が早くなったとはいえ、
1日2日は必要かと思っていましたが、想像以上に早かったのには驚きました。
この辺りのサービスも以前より向上しているということがわかります。
まずは総合結果です。↓
レアジョブが独自に設定しているレベルだと10段階中8番目のレベル、
CEFR B2に該当するレベルであったので、受検し終えた時の感想以上の結果を得ることがひとまずできました。
各レベルの基準や、できることについては以下の表の通りです。
レベル8の内容を抜粋すると、
- ネイティブスピーカーとある程度流暢に話せる
- 仕事や学業で効果的に言葉を使うことができる
- 複雑な話題でも正しく構成された文章を作ることができる
とありますが、自分の中ではまだまだ改善点が多いということをテスト中にも痛感したので、この結果に満足せずもっと学習していこうと思います。
総合結果のほかに、発音や正確さといった全6項目についても評価がなされるので、それらについてもみていきたいと思います。
ザッと見てみると、
強み
- 表現の幅
- 流暢さ
- 自然なやりとり
改善点
- 正確さ
- 一貫性
- 音韻
という結果になりました。
流暢さや自然なやりとりといった日常会話における強みがわかって自信が持てた反面、
改善点については日々のレッスンを通して伸ばしていく必要があると感じました。
特に一貫性に関しては、日頃からDaily News Articleを用いて、
自分の考えを論理的にまとめる練習を重ねてきましたが、まだまだ不十分のようでした。
現在のレベルでできることや、テストのフィードバックについても記載がある他に、
オススメの教材についてもアドバイスがあるので、今後の学習の参考にしていくことができます。
※その後何度かPROGOSを受検し、最新の結果がこちらです。
今日もPROGOSを受験しました。
B2に戻れたものの、「正確さ」がダウンして「一貫性」がアップする結果となりました。
自分でも、「あ、これは違う!」と思いながら話した部分があるので「正確性」をとにかく高めていきたいです。
総合評価は「B2」です。#PROGOS #英語学習 #レアジョブ pic.twitter.com/rnzRWrdVcQ
— Yuma (@yuma_1990) March 17, 2022
上がった部分もあれば下がった部分もありますが、おおよそ現状維持という感じですね。
定期的に英語力を測って課題を見つけることも大切です。
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PROGOSのメリット
PROGOSの概要や構成について触れてきましたが、メリットについても取り上げていきたいと思います。
結果返却が速い
前述したとおり、PROGOSの結果が返されるのがとにかく速いです。
受検してから10分前後で結果を見ることができるのは待たなければならないストレスもないですし、
自分の強みや弱みをすぐに分析できる点においても良いですね。
フィードバックが詳細
PROGOSでは総合レベルが10段階で詳細に分けられていることに加え、「表現の幅」や「流暢さ」といった各パートのレベルや強み・弱みにも詳細に触れられており、
自分がこれからどの部分に力を入れていけばよいのかも明確に分かり、学習者にとっては嬉しいポイントだと思います。
さらにCEFRという世界的に信頼度の高い指標でスコアやレベルを出しているので、
PROGOSは国際的な尺度から自分の英語力が測れる手軽かつハイクオリティなスピーキングテストだということができます。
PROGOSのの口コミ
PROGOSの口コミや評判も紹介していきたいと思います。
英会話力アップが目標のクライアント数名には、レアジョブの英会話レッスンを受けて、毎月スピーキングテストを受けてもらっている。客観的に自分のスピーキングのレベルがわかるのがいい。毎月問題も変わっているし、よくできたテストだと思う。
— 片桐美穂子 (@kmicoco) July 27, 2021
客観的に自分のスピーキングスキルを測るのは上達するうえでとても大切だと思います。
PROGOSはあらゆる観点で英会話力を測ることができるので、自身の立ち位置もより明確になりますね。
レアジョブ新機能、「レアジョブ・スピーキングテストpowered by PROGOS」ですが、こんな特徴です。
・ビジネス英会話に特化している
・フィードバックシートにより、レベルに応じた学習教材やアドバイスが貰える
・国際標準CEFRに準拠した結果が分かるCEFRに準拠してるって、有益ですね..
— Soi (@soieigo_27) August 11, 2020
英語学習者の間で人気のそいさん(@soieigo_27)による、PROGOSについてのツイートです。
前述した世界的な英語力を測る指標であるCEFRに沿った内容であること、レベルに応じたアドバイスや学習教材が提示されるという点も評価されていますね。
en World会員も無料で受検可能
人材紹介会社のen worldの転職サービス登録者も無料でPROGOSを受検することができます。
en worldはグローバル案件に特化しており、日本最大級クラスで数多く保有しています。
PROGOSで良い結果を残すことができれば担当エージェントに対しても良いアピールになり、積極的に案件を紹介してもらえる可能性が高まります。
英語を使って仕事がしたい、海外常駐案件を探したいと考えている人にとっては大きなチャンスがつかめるきっかけとなるかもしれませんね。
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PROGOSで結果を出すには
せっかくレアジョブスピーキングテストPROGOSを受検するからには、結果を出したいですよね。
学校や職場で日頃から頻繁に英語を使う環境があれば良いですが、そうではない場合も多いと思います。
オススメは1日50分のレッスンを受講することです。
僕自身最初は1日25分のレッスンから始めて、1ヶ月ほど続けられたタイミングで1日50分レッスンに切り替えました。
3ヶ月ほど続けていくと、講師との会話もある程度自然に行うことができるようになり、英会話が楽しくなりました。
やはり楽しいと感じたことに時間(量)をかけていくと、その分も上達も速いと思います。
1日50分であれば、スマホやYOUTUBEに普段割いている時間からなんとか捻出できるという方も多いのではないでしょうか。
まとめ
今回はレアジョブの新しいスピーキングテスト【PROGOS】の受検結果について、
そしてPROGOSの魅力について取り上げてきました。
以前のサービスと比較してみても、価格面、クオリティ、スピーディーさのいずれについても優っているということがわかるかと思います。
やはりオンライン英会話レッスンを受講している以上、自分がどれだけ上達しているかを知るのはとても大切なので、
こういったサービスはユーザーにとってとてもありがたいのではないでしょうか。
レッスンを受けるだけでは飽きてしまう、という方も中に入ると思うので、
月に1回受けるようにして目標を定めたり、モチベーション維持に活用してみても良いでしょう。
PROGOSが受検できるのは一部の有料会員のみですが、興味がある方はまずは無料会員登録を行えば、
体験レッスンと、簡易版のスピーキングテストを受けることが可能です。
そこで面白いと感じたのであれば、継続的にレッスンを受講して、ぜひPROGOSにも挑戦してみてはいかがでしょうか。
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コメント
[…] […]
突然のコメント失礼します。ブログ記事大変興味深く拝見しました。
自分の学習状況が知りたいのでアドバイスいただければ。
レアジョブ英会話を始めて3か月、PROGOSを受けてみました。
結果はA2 High RareJob Level 5
入会時のレベルチェックがレベル3だったのを考えると、順調に学習効果は出てると
思っていいのでしょうか?
ちなみに私の受講前の実力ですが、直近で英検準2級を一次試験で落ちました。
TOEICは受験したことがありません。
本来であれば、レアジョブ英会話のカウンセリングで相談すべきことですが、
次回予定が10月なので。
図々しいお願い申し訳ないです。
お忙しいかと思いますが、もしお手すきの時間があれば。
私もレベルアップ目指して、頑張りたいです。
すみさん、コメントを頂きましてありがとうございます。
私もまだまだ勉強中の身であり、カウンセラーのような的確なアドバイスを差し上げることは難しいかもしれませんが、少しでも参考になりましたら幸いです。
PROGOSはリニューアル前のスピーキングテストと比較しても、ビジネス向けということもあり難易度が上がったように感じるので、
そこでレベルが上がっているということは着実にレッスンの成果は出ていると思います。
私は5年ほど前にレアジョブを継続的に受講するようになって、ごく簡単な自己紹介ができる会話レベルでしたが、3ヶ月で少し手応えを感じるようになり、6ヶ月である程度の日常会話はこなせるようになりました。
それでもやはりなかなか思うように英語が出てこないという状況に陥いることもありましたが、その時に【英借文】という方法を活用して、会話の中で英文を作るより、あらかじめ覚えた英文をフリートークレッスンの中で使うようにしました。
会話をするのに英文を暗記することは応用が効かないように思えますが、英文のストックを多く持つことで表現の引き出しが増え、結果的に様々な場面で応用することができるようになりました。
【英借文】はコチラのサイトでも紹介されているので、よろしければご覧ください。
https://gaishishukatsu.com/archives/9533
以前私が書いた記事にも、実際私が活用した一部の【英借文】について触れています。
https://yu-hopeblog.org/20190814_half_year_rjlesson
もし語彙力や表現に不安があるという場合には、【Duo 3.0】というテキストを使用されるのもオススメです。
現時点でレベル5に到達されているのであれば、Du03.0を使うのに問題ないレベルだと思います。
コチラは長年支持されているテキストで、実際のネイティブの会話で使われるような自然な単語や表現が掲載されているので、会話にも活用できます。
レアジョブの教材ですと、単語力増強やTOEICの長文対策にもなるという点でDaily News Articleは使い勝手も良く、オススメです。
私もレッスンでは主にDaily News Articleを活用して、読解力や要約力を鍛えています。
これまで私が実践してきたことをいくつか紹介させて頂きました。
おこがましいですが、少しでもすみさんのお力になれれば幸いです。
丁寧で的確なアドバイスありがとうございます。
お礼が遅くなり、申し訳ないです。
ちょうど転職活動と重なり、気づくのに遅れました。
効果が出ているとコメントいただきうれしいです。
周囲に英語を学習している人がいず、自分の状況がわからずぶしつけなお願いをしてしまいました。
今後の学習の方向を示していただき、大変ありがたいです。
最終的には、私もTOEIC受験を目指したいですが、今はまだ問題文を見て四苦八苦している段階です。
YUMAさんがレッスンに取り入れている、Daily News Articleを自己学習に取り入れてみたいです。
早速レアジョブで調べましたが。かなりハードルが高そうですが、頑張ってみます。
また、【Duo 3.0】も調べてみると、学習効果が高いようなので、落ち着いたら購入を検討したいです。
本当にありがとうございました。
申し訳ございません。
一番間違えてはいけない、お名前を変換ミスしてしまいました。
Yuma様、本当にありがとうございました。
すみ様
ご丁寧にありがとうございます。
転職活動もなさっているのですね。
普段のお仕事や転職活動、さらに英語の学習と多忙な日々を送られていると存じますが、
私の学習方法が少しでもお役に立てれば幸いです。
私がTOEICを12年ほど前に初めて受検した時は325点で、リスニングも後半の長文問題もほとんどわからない状態でした。
そこから単語学習やシャドーイング、Daily News Article、レアジョブレッスンを繰り返してなんとか860点を上回ることができました。
なかなか思うように進まないこともあるかもしれませんが、1日の中で少しでも学習を続けていけば必ず成果は出ると思います。
私もまだまだ学習中の身なので未熟な面もございますが、今後も英語学習に関する情報を記事としてシェアさせて頂こうと思います。
また機会がありましたらお力になりたいと思います。
記事を読んで頂きましてありがとうございました。
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