これまでTOEICに関する記事を書いてきましたが、今回は日商簿記検定について書いていこうと思います。
日商簿記検定(通称:簿記検定)もTOEICに並ぶ人気検定試験の一つで、大学生や社会人の受験者が多い検定試験です。
商業高校に通われていた方や大学の経済学部、商学部に籍を置いていた方は、
在学中に勉強して試験を受けたことがある、という方も多いかと思います。
パズルを解くような感覚で取り組むことができるのも簿記の魅力の一つなのではないでしょうか。
日商簿記検定は初級(以前は4級と呼ばれていましたが、2017年から初級に呼び方が変更されています。)から1級まで存在します。
特に簿記2級は、また経理や会計の仕事のベースにも繋がり、取得していると就活の際に企業から評価を受けることもあります。
簿記2級を取得するためのステップを書いていこうと思います。
人気の高い資格の一つ
日商簿記2級合格を目指すということは、何らかのメリットを感じて学習を始めるという方が多いかと思います。
先ほども話したように、日商簿記2級は企業からの評価も高く、経理の仕事に携わるための重要なキーにもなり得ます。
知識0から始める場合、数ヶ月は学習時間を確保すべきだと思いますが、そこまで難易度が高い資格ではありません。
1日2-3時間を数ヶ月続けていけば誰でも合格基準に達することができます。
それでいて、あらゆる場面で活躍できる可能性がある、お得な資格であるとも言えます。
経理に関する仕事を行う人はもちろん、それ以外の分野で働く人にとっても簿記や会計の知識はある程度身につけておいた方が後々役に立っていくと思われます。
またTOEICと同様に、取得していれば学習意欲の高い人材として企業にアピールすることもできます。
独学で十分対応できる資格
簿記2級に関する講座が専門学校などで多く開講されていますが、市販のテキストを買って独学しても十分対応できる検定試験です。
簿記2級講座を数ヶ月受講するとそれだけで数万円かかりますが、テキストを数冊買って独学すれば数千円で済みます。
5,000円かかるかかからないかの範囲に抑えることができます。
独学で合格までの目安は3ヶ月
僕の場合は独学を始めてから3ヶ月後に受験し、その時はあと2点足りずに落ちてしまいましたが、
その次の試験では見事合格することができました。
学習を開始してから約半年で合格することができ、その間平日の終業後と土日を有効活用して学習に励んでいました。
1度目の受験では合格することはできませんでしたが、あと2点あれば受かっていたということを考えると、
およそ3ヶ月あれば、ゼロから始めても2級合格圏内の実力をつける事ができると言えます。
3級の予備知識は必要
予備知識がない人はいきなり2級のテキストを買って学習しても、
ちんぷんかんぷんになってしまうでしょう。
まずは3級のテキストを買って学習することをオススメします。
3級は商業簿記が出題の範囲で、簿記の基礎を学ぶのに適しています。
3級を学習して、そのまま試験を受けても良いですし、受けずに2級の学習にスライドしても良いと思います。
スッキリわかる 日商簿記3級 第10版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
先ほど初級も存在すると紹介しましたが、3級から学習すれば簿記の初歩は抑える事ができるので、
初級は飛ばしてしまっても問題ないでしょう。
オススメ参考書
2級対策に向けてのオススメ参考書を紹介していきます。
とは言っても先ほど紹介した「スッキリわかる」シリーズを2級でも使用すれば良いです。
2級からは商業簿記だけではなく、工業簿記も出題範囲に入っているので、2冊購入しましょう。
スッキリわかる 日商簿記2級 工業簿記 第8版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
基本的に模擬試験対策以外はこの二冊で事足ります。
僕も2級合格に向けて学習したのはこの2冊で、繰り返し解くことで力がついていきます。
以前、試験対策ではない初学者向けの簿記学習書を購入したことがあったのですが、
読んでみても内容がよくわからないこともあり、途中で読むのをやめてしまった経験があります。
そう言った経験があったので、独学は難しいかなと感じたこともあったのですが、ネットで勧められていた
「スッキリわかるシリーズ」は本当に内容がわかりやすく、一人でもどんどん進めることができます。
まずは商業簿記を一通り終えて、その次に工業簿記を学習するようにしましょう。
工業簿記は少しクセがある
よく言われるのが、工業簿記には少しクセがあってわかりにくいという事です。
2級においても商業簿記は比較的サクサク進める事ができても、
工業簿記に入った途端につまずくようになってしまったというのはよくある話です。
僕も学習していてそれを感じたのは事実です。
工業簿記独特の概念があり、理解に苦しむ場面もあるのですが、
「スッキリわかる」シリーズではそう言った部分も噛み砕いて説明しているので、
繰り返し読み込んで問題を解いていけば落とし込む事ができます。
1回や2回読んで難しいなと思うのはいたって普通な事なので、
一息入れながら学習を続けていきましょう。
参考書を繰り返し解いたら本試験対策を
基礎を繰り返し固めていくことは大切ですが、それだけでは本試験に対応することはできません。
TOEICと同じように簿記検定においても本試験ならではの問題が出題されるので、
それに対処する力もつけていく必要があります。
しかしそれは特別なことではなく、テキストを使った基礎学習を終えた上で、
本試験問題にチャレンジし、間違えた箇所をやり直す。
これを繰り返せば良いのです。
というわけで、本試験対策用の参考書・問題集を一冊用意しておきましょう。
本試験対策集は頻繁に改定版が発売されるので、新しいものを何か一冊買っておけば良いです。
本試験では、やたらと数量や合計額が大きい仕訳問題が出題されたり、
落ち着いて考えればシンプルだけれども複雑な書き方をしている問題もあります。
そういった問題に慣れるためにも本試験対策を行うことは極めて重要という事が言えます。
まとめ
以上見てきたように、特別なことは一切ありません。
- 「スッキリわかる」シリーズの3級の学習をする。
- 「スッキリわかる」シリーズの2級の商業簿記を学習をする。
- 「スッキリわかる」シリーズの2級の工業簿記を学習をする。
- 本試験対策集を解く。
- 答え合わせをして間違えたところを復習する。
これだけやれば簿記2級に合格する力は付いてきます。
今回紹介した4冊全てを購入しても5,000円程度で済むので、とてもリーズナブルです。
繰り返しになりますが、数万円もかかる資格スクールの講座を受講する必要はありません。
ここでもやはり必要なのは、継続することと、地道な努力です。
その二つを忘れなければ必ず合格を掴み取る事ができるので、自分を信じて学習していきましょう。
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