TOEIC Listening & Reading Testを受験している方で、リスニングパートとリーディングパートの点数差が大きかったり、思うようにリーディングパートで点数が取れない…という方も多いかと思います。
僕も以前はその一人で、リスニングパートではある程度の点数が稼げる一方で、リーディングパートでは時間内に全問を解き終える事ができずに全体の足を引っ張ってしまっている状態が続いていました。
そこでリーディングパート、特に長文対策を重点的に行なったところ、直近のTOEIC L&R Testにおいては、430点(合計865点)をマークする事ができました。
リーディングパートで点数を稼いで全体の底上げを狙いたいという方や、長文問題の苦手意識を取り払いたいという方向けに対策方法を今回は紹介していきたいと思います。
Part5は全問正解を狙う
リーディングパートはPart5-Part7で構成されており、
- Part5は文法・語法問題(No.101-No.130)
- Part6はメールや広告文などの穴埋め問題(No.131-No.146)
- Part7は長文問題(No.147-No.200)
となっております。
まずはPart5は徹底的に攻略して、全問正解を目指していきましょう。
というのも、このパートでは基本的な文法・語法問題が多く出題され、ここでこけてしまうことによって、全体の点数にも大きく影響してしまいます。
基本的な文法・語法問題を固めたいという方は「NextStage」をオススメします。
僕自身は高校生の時に使い始め、基本的な文法や語法を固めるために何度も繰り返し解いていました。
これまで文法・語法対策のテキストは【NextStage】しか使っておらず、この一冊で高校の定期テストや大学入試、TOEICと幅広くカバーできます。
2〜3周繰り返しとくことによって知識がかなり定着し、文法と語法に関しては十分なくらいかと思います。
Part6は穴埋め箇所の前後の文脈を意識する
Part6も一部Part5に類似する問題もあり、文法と語法がしっかり分かっていれば、対応する事ができます。
また、前後の文脈を把握した上で解答する穴埋め問題がありますが、こういった問題に関しては、接続詞などに注意しながら意味が通る文章になるように解答する事が必要です。
次のような問題があったとします。
____ making a program of this event, you also have to make a reservation of a restaurant.
(A)Although
(B)In addition to
(C)As many as
(D)However
下線部の次の文章を見てみると、「あなたはレストランの予約も取る必要もある。」と書かれています。
ここで注目すべきなのが、「予約も取る必要がある。」となっており、このことから、レストランの予約をとる以外に何かをする必要がこれより前にあると読み取る事ができます。
したがって正解は(B)の”In addition to”「〜に加えて」となります。
(このイベントのプログラムを作成することに加えて、あなたはレストランの予約も取る必要がある。)
ちなみに(A),(C),(D)をそれぞれ当てはめても意味が通らず、選択肢から除外する事ができます。
他のリーディングパートにおいても共通しますが、特にPart6は、空欄の前後を注意深く読む事で正解を導く事ができるパートかと思います。
文脈がわからなくても文の構成がわかれば解答できる
またこれは文法、語法の知識でも解く事ができ、今回の例文の場合、(B)以外は後ろに主語+動詞の形を取るので、文脈がわからなかったとしても文法、語法の知識だけで回答することもできます。
いくつかの解答パターンを頭に思い描いておくと、焦らずに問題に取り組む事ができるので、覚えておきましょう。
Part7が最大の関門
多くの方が苦手意識を持つように、Part7がリーディングパートにおいて最大の山場となります。
No.147-No.200までが長さに差はあれど、長文問題になるので、集中力はもちろんのこと、日頃から長文を読み込むのに慣れておく必要があります。
英字新聞を読む
僕の場合は日頃から、オンライン英会話スクールの「レアジョブ」が毎日発行している”Daily News Article”を読んで、長文に触れるようにしていました。
“Daily News Article”の利点としては、
- 長すぎず、短すぎずちょうどいい英文量になっている。
- 無料で読む事ができる。
- 様々なトピックについて学ぶ事ができる
という点が挙げられます。
様々なタイプの長文に触れる事で、その中で新たな単語や表現も学ぶ事ができるので、普段の学習に取り入れることをオススメします。
専用の対策テキストと問題集
英字新聞を読むことも大切ですが、 TOEIC L&R Test専用の問題集を購入して対策を行うことも極めて重要です。
僕も長文問題で苦戦していた時にこの本がオススメということを聞いて、購入しました。
結果的に大当たりでした。
理由としては、
- 設問タイプ別の攻略方法が明確になっていること。
- 不正解の選択肢を見抜く方法が簡潔になっていること。
などが挙げられ、なおかつ練習問題の解説も詳細で腹落ちしやすい点がオススメです。
これ一冊をやり終える頃には長文に対する苦手意識が消えているかと思います。
リーディングパートで430点を超える事ができたのも、この本のおかげと言っても過言ではありません。
ぜひ持っておいてもらいたい長文対策のテキストです。
文法・語法問題、長文問題の対策を一通り終えたら、公式問題集も解き始めましょう。
点数を上げるコツとして、実際の試験形式に慣れることが挙げられます。
実際に試験を図りながら解いていく事で、問題のペース配分にも考慮する事ができます。
また公式問題集にもたくさんの単語や表現が掲載されているので、語彙力増強の目的にも使用する事ができ、一つのテキストとしても効果を発揮します。
長文は順番に解いていけば良い
- シングルパッセージ
- ダブルパッセージ
- トリプルパッセージ
の3つで構成されています。
文字通り、シングルパッセージは1つの文章で、トリプルパッセージは3種類の文章で構成されており、それぞれをもとに設問に対して解答をしていくスタイルです。
それぞれ現時点で問題数は以下のテーブルのようになっています。
文章数 | 問題数 | |
シングルパッセージ | 10セット | 29 |
ダブルパッセージ | 2セット | 10 |
トリプルパッセージ | 3セット | 15 |
よくトリプルパッセージ→ダブルパッセージ→シングルパッセージの順番で解いていくのがオススメと言われています。
理由としては、情報量の多いトリプルパッセージを先に解いて、精神的負担を和らげるためという事で一理ありますが、僕自身にとっては、この方法は効果的ではありませんでした。
僕の場合、トリプルパッセージで多くの時間を使うことによって、
他の二つのパッセージを読む時間が取れなくなってしまうのではないかという不安が生まれ、
試験にあまり集中できなかった経験があります。
こればかりは人によるかもしれませんが、解きやすい問題を素早く解いて、あとでゆっくり難しい問題に時間をかける方が効果的かと思います。
公式問題集の模擬試験を利用して、どのような時間配分が自分に合っているかを見つけてみるのが良いでしょう。
おおよその時間配分
僕が試験中に心がけていた、長文の時間配分は以下の通りです。
- Part5 & Part6→20分
- シングルパッセージ→20分
- ダブルパッセージ→15分
- トリプルパッセージ→20分
ギリギリですが、これでリーディングパートの最終問題を解き終えることができる時間配分です。
あくまでも一つの目安ではありますが、Part5とPart6を終えた時点で、55分ほど時間が残っている状態が理想的です。
もしPart5とPart6を5分短縮して解くことができれば、少しの余裕ができ、見直しの時間を持つことができます。
ちなみに前回の受験時に、トリプルパッセージを15分で解き終える事ができたので、残り5分で見直しを行う事ができました。
その時の問題の難易度によって、時間配分は変わっていきますが、上記の時間配分を参考にして頂ければと思います。
まとめ
以上、僕がTOEIC L&R Testのリーディングパートで400点以上取得するまでに使ったテキスト、本試験中の時間配分を紹介してきました。
僕はこの方法で結果を残す事ができましたが、人によっては違うやり方の方がフィットする、なんていうことも十分考えられます。
一つのやり方に囚われすぎずにいろいろな方法を試してみる事が、結果につながっていくと思うので、情報収集を行いつつ、基礎的な学習もぜひやっていきましょう。
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