TOEICは5点〜990点までの点数分布で、その間にもいくつかのランク分けが存在します。
最高点の990点に到達できればTOEICを完全制覇したと言えるレベルですが、そこに到達するためにかなりの労力を要するのも事実です。
今後TOEICを受験するか否かの境目になるのが、860点と言われています。
860点はTOEICの中では最高ランクのAランクに属するため、ある一定の英語力を保持していることの証明にもなります。
そのため860点を取得したらTOEICの学習や受検は辞めて、より実践的な英語学習に取り組んだ方が良いという意見も多く存在します。

僕自身現在のスコアは865点で、ちょうどそこに当てはまるため、今後の学習の進め方を改めて検討したいと思っています。
今回は860点を取得した後の英語学習・指針について取り上げていきたいと思います。
TOEICが定義している860点のレベル
TOEICを運営するIIBC(一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会)が発表しているTOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表があり、そこでTOEIC860点を取得した場合のおおよその英語運用レベルが掲載されています。
参照:IIBC|一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表
Aランク(860点〜)について、以下のように定義されています。
Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる。
自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても十分な理解とふさわしい表現ができる。 Native Speaker の域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。
これに関しては、少し過大評価されている印象が強いです。
もちろん人によるものの、860点以上を取得されている方でも、まだまだ自分の英語力に不安を覚える方は多いと思います。
僕自身、思ったように英語が操れなくて悔しい、と感じる状況にはよく遭遇します。

とはいえ伸び代や改善点はありますが、単語や文法を含めた基礎力は十分備わっているレベルでもあります。
そういった点を考慮すると、TOEICを卒業して本当の英語を行うべきレベルといって良いと思います。
いくつか英語学習プランを紹介していこうと思います。
オンライン英会話
僕は860点に到達するまでの間にも、日常的にオンライン英会話スクールのレッスンを取り入れてきました。
よってリスニングとリーディングだけでなく、スピーキングやライティングにも力を入れてバランスよく英語力を向上させていくことができました。
しかしTOEICのスコアアップを重点的に行ってきたため、スピーキングの練習は全くやってこなかったという方も比較的存在するのも事実です。
860点を超えているのであれば、会話に必要な単語力や文法力はバッチリだといっても良いでしょう。
オンライン英会話をうまく活用して、まずは日常英会話力を鍛えていくのも一つの手です。
数あるオンライン英会話スクールの中で僕が実際にレッスンを受けたことのある、オススメのスクールを紹介していきます。
レアジョブ
オンライン英会話スクールの中で老舗的な存在のレアジョブは2007年からサービスを開始しており、現在も多くの受講生を抱えています。
僕が英語がほとんど話せなかった時から受講しているスクールで、現在も毎日受講しています。

日常英会話からビジネス英会話で幅広くレッスンを提供しており、教材も豊富です。
老舗ということもあり、どこのスクールが良いかわからない、という場合はまずはレアジョブを候補に入れることをオススメします。
hanaso
hanasoも、レアジョブと同じようにフィリピン人講師を採用しており、講師数こそ多くはないものの、一人ひとりの講師の質が高いということも魅力的です。
hanasoは体験レッスンのみですが、講師のレッスンに対する熱意やレッスン後のフィードバックも素晴らしいと感じました。

レッスン開講時間も早朝から深夜までと幅広く、忙しい人でも時間を見つけてレッスンを受講しやすいと思います。
レアジョブっぽさも感じるので、両校を比較しても面白いかと思います。
Eigox(エイゴックス)
Eigox(エイゴックス)はネイティブ講師、フィリピン人講師、日本人講師のレッスンを受講することができるオンライン英会話スクールです。
フィリピン人講師も良いけれど、ネイティブ講師のレッスンも受けてみたいと言う方には是非オススメです。

また24時間いつでもレッスン受講が可能な点も受講者にとってはありがたいポイントかと思います。
事前にこれまでの講師の評価を確認してレッスン予約を行うことができるため、評判の良い講師のレッスンを受講できるのも嬉しいポイントですね。
DMM英会話
最も有名なオンライン英会話スクールと言われているのがDMM英会話です。
サービスを展開しているDMM.comはオンライン英会話事業以外も幅広く手がけているので、名前を聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
世界各国120カ国以上の講師を採用しており、その数は6,000人以上に上ります。

また24時間365日レッスン受講が可能であったり、キャンペーン中に無料体験レッスンの受講可能回数を増やしたりと、受講者にとって嬉しいサービスも多いです。
ビジネス英語を学ぶ
TOEICで高得点を取得して仕事に活かしていきたいと考えている方もいらっしゃると思います。
実際に800点以上のスコアを取得することで、海外事業関連の部署に転籍したり、実際に英語を使った業務に携わることができたという方も数多くいらっしゃいます。
オンライン英会話スクールでもビジネス英語を学ぶことはできますが、まずは書籍で重要な表現を覚えたいという方もいらっしゃるかと思います。
そんな時にオススメなのが、こちらの【添削! 日本人英語 ―世界で通用する英文スタイルへ】です。
国連やコンサルティングファームなどで日頃からビジネス英語を使う経験を重ねてきた谷本真由美さん監修で、
- 日本人が使いがちな間違い英語の紹介
- あらゆる場面を想定したメールの書き方
- ビジネスの場でふさわしい表現の紹介
など、即実践できる内容が詰まっています。
その他日本語と英語における文章構成の違いや英語的思考の組み立て方など、現場にいた人でないとわからないような情報もあるため、手頃でリーズナブルでありながらしっかりとビジネス英語を学びたい人にとってはとてもオススメできる本です。
この本で紹介されているビジネス表現をスムーズに使うことができれば、たとえそれが定型的なものであっても相手に好印象を与えることができると思います。
僕自身も仕事で英文メールを作成するときに、本書で紹介されていた表現を使った経験があります。
まずはこのような本でビジネス英語を学ぶのも良いでしょう。
国際交流イベントで会話力を磨く
もちろんオンライン英会話で会話力を磨くことはできますが、よりカジュアルな場に行って英語を学ぶのも良いでしょう。
そこでオススメなのが、meetupなどを利用して国際交流イベントに参加することです。
初めは参加することに躊躇いがあるかもしれませんが、一歩踏み出すだけで英語も学べて楽しい時間も過ごすことができます。
外国人の輪に入って流れるような英会話についていくのは大変かもしれませんが、それも大きな力になっていきます。
特に都市部では定期的にイベントを開催しているので、気になるイベントがあれば積極的に出かけるようにしましょう。

900点超えを目指す
これも一つの手だと思います。
860点を超えたら点を取るための学習ではなく、実用的な英語を学ぶのが良い、という話をしましたが、やはり前より高いスコアを求めたくなる気持ちが湧いてくることもあるでしょう。
同じAランクと言えども、やはり900点超えは別格に聞こえるのではないでしょうか。
「周りからすごいと思われたい。」
「英語ができるイメージを持たれたい。」
と自分を奮い立たせるのもありだと思います。
また体裁ではなく、会社によってはTOEIC900点をしっかり評価するところもあります。
有名どころではソフトバンクで、900点取得者に報奨金を出すというニュースが以前話題になりました。
その額はなんと100万円です。(2013年時点)

転職市場においても900点以上を要求する企業はそこまで多くないですが、900点を取得することで思わぬ恩恵を受けられることもあるようです。
それをモチベーションに頑張ってみるのも良いかもしれません。
まとめ
今回はTOEIC860点取得後の英語学習における指針を取り上げてきました。
僕も現在のスコアが865点で、今後ビジネス英語により力を入れていくのか、はたまた900点超えを狙うのか、まだ模索している段階です。
しかしまだまだ伸び代はありますが、ここまで到達できたことをプラスに受け止めて自信を持って取り組んでいきたいと思っています。
皆さんも自分の可能性を狭めることなく、ポジティブに英語学習に励んでいきましょう。
コメント
[…] […]