今回はTOEIC Listening & Reading Testの具体的なスコアを取得する方法について書いていきたいと思います。
以前こちらの記事で、TOEICは何点とれば転職市場で評価されるのかということについて書きました。
結論としては、700点以上取得できれば一定の評価は得られるので、そこを目指すための効率的な学習方法を展開していこうと思います。
もちろん転職活動者だけではなく、新卒の大学生や現職の社員もこの点数があれば評価の対象になるので、まだこの点数に届いていない、という方は早めに取得することをオススメします。
700点台を求める代表的な企業
下記がTOEIC700点台を社員や新卒者、転職活動者に対して求める代表的な企業一覧になります。
750点 三井物産(入社3年以内に750点以上)
三井物産(入社3年以内に750点以上)
丸紅(入社5年以内に750点以上)730点 日本IBM(次長昇格条件)
住友商事(管理職昇格条件)
ソフトバンク(新卒採用)700点 NTT東日本(新卒採用)
ファーストリテイリング(新卒採用)
三菱電機(新卒採用)
ヤマト運輸(新卒採用)
旭化成(新卒採用)
ブリジストン(新卒採用)
東京電力(新卒採用)
三菱自動車の事務職(新卒採用)
伊藤忠商事(入社4年以内に700点以上)
キリンビール(事務職・技術職の配属・異動の基準スコア700点以上)
シャープ(課長職昇格条件)
名だたる企業の名前が並んでいるかと思いますが、入社時だけでなく、昇進するための条件としてTOEICのスコアが求められているということがわかりますね。
こうしてみると、700点以上取得することがとても大変に見えるかもしれませんが、そんなことはありません。
基本を抑えて、学習を継続していけば、割と早い段階で到達することが可能です。
また、700点取得することに焦点を当てる必要があるので、そこまで力を注ぐ必要がないことは省くことも大切です。
スピーキングとライティング対策はしなくて良い
TOEIC L&R Testはリスニングパートとリーディングパートのみ存在します。よってこの2つに力を注げばよく、スピーキングとライティングの学習を行う必要はありません。
本音を言えば、スピーキングもライティングもしっかり学習して総合的な英語力を向上させて、TOEICで高得点を取ることが理想的な形です。
しかし効率性を重視した場合、スピーキングとライティングは度外視してリスニングとリーディングのみを学習した方が良いと思われます。
目的に応じた学習を効率的に行うことを心がけましょう。
リスニングパートで点数を稼ごう
一般的にリーディングパートよりリスニングパートの方が、点数を取得しやすいと言われています。
参考までに僕が数年前に745点を取得した時の点数配分は、
- リスニング460点
- リーディング285点
でした。
結果が返ってくるまで、ここまで点数差が出るとは思いませんでしたが、ネットでの意見も確認してみるとこういった点数分布になることは多いようです。
800点以上目指す場合は、満遍なく点数を取得する必要がありますが、700点であれば、リスニングで点数を稼いでリーディングをカバーするという手法でも乗り切ることができます。
点数差は開きますが、
- リスニング450点
- リーディング250点
でも、700点に到達します。
もちろんリーディングは適当で良いというわけではありませんが、リスニングを中心に試験対策を行っていくことをオススメします。
700点取得に向けてのオススメ参考書
単語やリスニング、長文といったパート別にオススメ参考書を紹介していきたいと思います。
単語
大前提として単語学習から始めて頂きたいと思います。単語がわからなければ、リスニングパートもリーディングパートも解くことができません。
逆に言えば、単語さえわかれば、リスニングもリーディングもある程度カバーすることができてしまいます。
単語暗記を最優先事項としてやっていきましょう。
Duo 3.0
おなじみの【Duo 3.0】です。
日常会話だけでなく、TOEIC対策にも使えるので、あらゆる場面で重宝すべき代物です。
まずは青字で書かれている英単語と日本語訳をセットで覚え込みましょう。
また所々でイディオム(英熟語)もあるので、動詞と前置詞もセットで覚えましょう。
リーディングパートで動詞と前置詞の正しい組み合わせも狙われやすいので、それも意識しておくべきです。
ここでやってもらいたいのは、目で見て覚えるのではなく、しっかり紙に英単語と日本語訳を書き出して覚え込むことです。
単語を眺めるだけでは、「覚えたつもり」になりやすいので、しっかり手を動かして頭の中に刷り込んでいきましょう。
TOEICテスト730点突破のための英単語と英熟語
【Duo 3.0】をひとまずやり終えたら、次はこのテキストに挑戦してみるのも良いかと思います。
タイトルの通り、730点を突破するための英単語や英熟語が数多く掲載されているので、力をつけるための一冊です。
TOEIC向けという点で見れば、Duoをやらずにいきなりこの本で対策をしても良いかと思ったのですが、見慣れない単語や熟語が多くとっつきにくい印象があります。
Duoで基礎的な単語を学んでからの方がこの本に入りやすいかと思い、2冊目の単語帳として紹介しています。
リスニング
単語を覚えたらリスニングの練習も開始してみましょう。
リスニングの練習を初めて行う場合はTOEICのリスニングパートのPart1とPart2のような比較的短い英文を聞いて慣れることをオススメします。
いきなりTOEIC公式問題集を使用して学習してみるのもいいかと思います。
公式TOEIC Listening & Reading問題集(4)
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4
ここでは最新版として「公式TOEIC Listening & Reading問題集(4)」を紹介していますが、これまでに発売している(1)〜(3)を使用しても問題ありません。
公式TOEIC Listening & Reading問題集(1)〜(4)はTOEIC L&R Testが新傾向になってから発売されたものですので、本試験に合わせた内容になっています。
新傾向以前の対策本でもある程度の対策はできますが、やはり若干違うので、新傾向版の対策本を1冊ないし2冊は持っておくと良いでしょう。
付属のCDを使用する場合、流れてきた英文をチェックして、どんな単語が使われているか洗い出す作業も必要です。
リスニングも漠然とCDを聞き流すだけでは効果はありません。
手順としては、
- 音声CDで英文を聴く。(この時まだパッセージは見ない。)
- 次はパッセージを見ながら音声CDを聴く。
- パッセージを見ずにCDを流して、そのあとに追いかけるように発音する。
- その中でわからない表現や単語が出てきたらチェックして覚える。
- 1-5をひたすら繰り返す。
という流れでシャドーイングを含めた学習法が望ましいですが、はじめのうちは3の手順がかなり難しく感じるかと思います。
耳で聞きながらそれを追いかけるように発音することは大変疲れる作業なので、あまり無理をせずに、10分なら10分集中して行うようにしましょう。
ダラダラ時間をかけて行っても効果は薄いですので、疲れたらすぐ休憩することも大切です。
長文(Part7)
TOEIC L&R Testにおいて長文読解問題はPart7として54問出題され、大きなウェイトを占めます。
リスニング対策に比重を置くとは言っても、できるかできないかで明暗を分けるのがこのパートなので、できる限りしっかり対策をしておきたいところです。
TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7
Part7対策として真っ先にオススメできる対策本です。
Part7の設問タイプを複数の形式に分けて、それぞれのタイプに適した対策方法が会話形式で述べられています。
設問タイプ毎にどこに着目して読み進めれば良いかということや、選択肢を一つに絞れない場合の対策方法など、長文対策に必須のテクニックもわかりやすく説明されています。
もちろんそういったテクニックも単語力がある前提で活用できるものなので、単語力をしっかりつけてからこちらの本で学習をすることをオススメします。
この本で長文対策を行うメリットとしては、
- 対策しづらいPart7の対策方法が明確になっていること
- 良質な例題を大量に解くことができること
ということが挙げられ、この2つを兼ね備えた参考書に出会う機会もあまりないと思われます。
単語や文法が長文対策を行う前にどれだけできているかにもよりますが、付属のミニ模試も含めてページ数も多いので、本試験の2ヶ月前には学習を始められるのが理想的かと思います。
700点よりさらに上を目指す場合にはPart7でどれだけ得点できるかがカギになってくるので、時間をかけてやり込むことをオススメします。
目的に合った学習を心がけよう
初めのほうでも少し触れましたが、TOEIC L&R Testではスピーキングとライティングの問題は出題されません。
このテストで高得点を目指す場合には、それに応じた対策が不可欠となります。
よってライティングの学習を一生懸命やっても結果に繋がらない可能性が高いです。(もちろんライティングやスピーキングのスキルは実用面を考えればなくてはならないものです。)
理想を言えば、4技能全てバランスよくできて、なおかつTOEICでも高得点を取得できることですが、それ相応の時間だったり、努力が必要とされます。
特に短期間で、こういった試験で高得点を取得したい場合は、やるべきことと、そこまで力を割かなくて良いことは明確にしておくべきです。
今回はTOEIC700点取得を目標として最短距離でゴールまで突っ走って行きましょう!
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